fujimaru104’s blog

以前働いていた野村證券の話や株など、投資に関する話がメインです

野村證券の社内体制の変遷

しばらく更新をサボってましたが、社内の体制について紹介します。

伏せ字にするのもやめました笑

 

組織体制という意味では、会社として公表はしていますが、その実態を少し詳しくお話しします。

 

今の野村證券は、

ウェルスパートナー

ライフパートナー

ファイナンシャルパートナー

という区分になってます。

 

要は、

超金持ち担当

 

今後退職する人や取引出来ないくらい高齢なじっちゃまばっちゃま担当

 

通常の取引をしてくれる富裕層からアッパーマス層あたりまでの担当

 

みたいな感じです。

 

ちょっと前までもウェルスマネジメントという、ウェルスパートナーがやってることをしている部署はありました。

 

とにかく金持ちにターゲットを絞って頑張る精鋭たちです。

資産1億とかでは相手にされません。

まぁ実際は、営業マンも稼ぎたいので相手にされますが。

 

企業オーナーや上場企業の創業家とかがメインの顧客で、相続や承継など運用以外で儲けることがミッションとされてます。

昔は、大金持ちをそそのかして、適格機関投資家としてから、ハイリスク売買による収益ゲットするなどの行為もあったらしいです

 

前は割と精鋭が集まるイメージでしたが、最近はとりあえず若者もウェルスにポンポン放り込んで、頑張ってみてよという風潮ですね

 

次にライフパートナーというのは、これまではファイナンシャルサービス課(以外FS課)やファイナンシャルコンサルティング課(以下FC課)が担当してた顧客を主に引き継いでます。

 

似た名前が多く紛らわしいですね。

 

FS課とは、預かりが少ないとか、若くてお金ないとか、いわゆる提案対象外の人をまとめて面倒見る部署でした。

 

金融機関は年収や金融資産を書く欄がありますが、そういったところから判断されたりします。

 

お金にならないので、問い合わせがあれば対応しますよくらいの位置付けの人たちを担当する部署でした。

 

でも、近年は退職金を受け取る退職者も、放っておくと取り込めずネット証券に流れてしまうので、ツバをつけとくためにライフパートナー課というのが出来ました。

 

また、80歳以上になると、あまり取引提案も出来ないルールになってますので、その人たちをケアするのも兼ねてます。

お金にならないけど、放っておくと資金流出しちゃうので、意外と重要な人たちです。

 

最後にファイナンシャルパートナーです。

もともとはFC課やFA課でしたが、それがまとまったという感じらしいです。

(ちょうど辞めてすぐに再編があったので詳しくないです)

 

いわゆるリテール営業の場所になり、顧客層は一応富裕層という建てつけになってます。

 

とは言っても、結構な大金持ちから、はっきり言って貧乏寄りの人までいます

 

何故そうなるかというと、営業マンが開拓した人、もしくは前任から引き継いだ人は、預かり資産とは関係なく、その営業マンが所属する部署に担当されることになるからです。

 

あと、営業マンにとってマルい客(言うことを聞いてくれる客)が集まる傾向にありました、

 

金持ちでも取引してくれなければ、自分の担当から外した方が事務負担等は減りますのでw

 

ちなみに、もともとはFC課とFA課が担当していましたが、この2つの組織は結構違います。

 

FA課は、いわゆる歩合制の人たちが集まったところで、地元に住んでるおばちゃんとかが多かったです。

転勤はないです。

ここは、いい大学出て入社というよりは、営業のセンスのある人たちが転職してきたりして集まってます。

最近は、社内で転勤なしの形態に移りたい人がFAになるケースも増えてきました。

 

次にFC課ですが、A職B職に分かれてます。前者は全国転勤ありの総合職でほぼ男性、後者は全国転勤なしの総合職でほぼ女性です。

 

どちらも新卒で入って、売るものややることは基本同じです。

ただ、B職は女性なので、飛び込みとかをやらせるところはほぼなく、担当のいない顧客に電話させて、何か買ってくれたら担当者にするみたいなことをやってます。

 

A職はいわゆる飛び込み営業からスタートして、ドブ板営業を経験していく人たちです。

世間一般の人がイメージする野村マンはここにあたります笑

 

 

さて、色々話は脱線しましたがまとめると、超金持ち、金持ち、その他で客は分けられます。

そして、昔は社員の勤務形態により、さらに振り分けられていたのが、今はなくなりました。

 

じゃあ何か?って話ですが、特に何もありません。笑

ちなみに、これが顧客にとって良いか悪いかと言うと、どちらでもないです。

結局担当者が誰かによるところがサービスの質を決めますので。

 

但昔は金持ちしか相手にしないし、それに特化した体制になってたのが、徐々になくなってきてます。

 

金持ちに金融商品を売買して食わせてもらってた時期が終わりかけているからでしょうね。

 

しかしそうなると、ネット証券との差別化も難しくなってきますし、差別化するポイントを持てていません。

 

海外では、金融アドバイザーは知識等のスペックが高い人がやる専門職(医者や弁護士)と考えられてます。なので、お金も取りやすいです。

 

一方で、日本だとただの営業マンとしか思われてないので、このままではよくないですね。

頑張ってもらいたいとこです。