手紙 巻紙の話
皆さん、巻紙って知ってますか?
こんなやつです。
私は証券会社に入るまで知らなかったです。
有名な話なので知ってる人も多いと思いますが、お金持ちの人にこの手紙を送りつける文化の紹介をしようと思います。
n証券では誰が始めたのか分かりませんが、この巻紙という文化が全国的に浸透している会社です。
名刺をもらったり、会話をした社長、あるいはなかなか会えない人に手紙を送る時に使います。
背景
新緑の候、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
私は、xxといいます。
中略
一度、ご面談の機会をいただけますでしょうか。
改めてご連絡させていただきますので、ご検討のほどよろしくお願いします。
みたいな手紙を書くわけです。
1日3枚がノルマです。
私は、教育係のインストラクターが厳しくなかったのであまり書かなかったですが、それでも嫌々たまに書いてました。
何故書くかと言うと、興味を持ってもらいたい、インパクトを残したいというそれだけの理由です。
まぁ確かに一理あって、金持ちの社長とかのところには数々の金融機関の人間がこぞって押し寄せます。
当然、下心を持ってです。
そんな沢山の訪問者にうんざりしてるので、並みの手紙なんて読まれずに捨てられずが、巻紙はとりあえずなんだかんだとなって読まれるわけです。
それが好印象となるかは別問題ですが、少なくとも存在は伝わるわけです。
今で言う炎上商法に近いかもですねw
まぁそんな感じで正当化されて、延々と続く文化になってます。
私は送っても捨てられそうな先、もしくは気にしなさそうなおじいちゃんとかに送りつけてした笑
ちなみに、首都圏だと便箋使うとこも増えてきてます。
理由は、流石に気持ち悪いと思う人が多いから。
田舎だと、社長の年齢が高いからまだマシですが、東京の社長は普通に若いですからね。。。
ちなみに巻紙って最初は書くのは大変なんですが、慣れると20分くらいで書けます。
定型文を作って、あとはマシーンになるだけですからね。
途中で書き損じたら、とりあえずカッターで切り落とします。
そして、ノリで新しいのとくっつけたら済むので、意外と便箋よりもリカバリーがきくのも特徴です。
多分日本で消費される95%くらいは、n証券ですね笑
ちなみに、メールすればいいじゃんって思う人もいると思いますが、基本的にメールはしません。
というか出来ません。
色々厳しいんですよね。
顧客に対しても、なかなかメールって出来ないですし。。
メールひとつ打つのにイチイチ管理職の確認が必要っていう感じです。
文章に残すのをやたら嫌う文化ですね笑
まぁ電話も全て記録に残ってるので変わらないと思いますが不思議です。。。