fujimaru104’s blog

以前働いていた野村證券の話や株など、投資に関する話がメインです

証券会社 高齢者の話

少子高齢化社会の到来が叫ばれて久しいですが、大手証券会社は今まさにその影響をもろに受けてます

 

ネット証券の台頭からしばらく経ちますが、最近は特に影響が出てきたと個人的には考えてます。

 

金融資産を持ってる主要な層は65歳以上の世代がメインですが、大手証券の顧客層高齢化が進んでることに、経営陣は結構危機感を感じてます。

 

以前と比べて高齢者に対する取引が厳しくなっており、80歳以上は相当な資産家でない限りは、リスク商品の取引を勧誘できなくなりました。

(ちなみに凄い資産家は例外申請みたいなことして、取引出来るようにゴニョゴニョします笑)

75歳以上は毎回取引承認をもらう必要があるので、取引が100万円とかだと基本的に論外ってなります。

 

まぁそんな感じで、高齢者を対象にした取引は監視が厳しくなってきているのですが、取引層の若返りが求められてます。

 

そもそも80歳とか近づくと、お亡くなりになるケースも結構多いですしね。

 

 

じゃあ子供世代に引き継いでもらえるかというと、ネット証券が結構ライバルになってきます。

 

相続財産を受け取る今の60代って普通にネット使えるので、相続した株がすぐに移されちゃったりするんですよね。

 

なので、新たな顧客も増えないし、顧客は亡くなって資金が減っていく負のスパイラルに陥ってます。

 

 

ここから5年くらいでリテールは急速に厳しくなりますね。

 

今は厳しくなるのを、あの手この手でカバーしてます。

手数料の高い保険商品とかですね。

 

その後に本格的にリストラとかが始まるかなというのが私の見立てです。

 

 

ネガティブな話も多くしましたが、有能な人には良いことだと思います。

 

規模の追求は捨てて、本当の富裕層に対して、本当に実力のある営業マンが対応する、

謂わばプライベートバンクみたいな感じになるのが理想な気がします。